華麗なる騙しのテクニック 世界No.1の詐欺師が教えるフランク・W・アバグネイル 高橋則明 ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
華麗なる騙しのテクニック ... | |
| 著者は「あちら側」も含め長年、そして今も「詐欺業界」のみにいる稀な人なので エピソード一つ一つに説得力がある。 小切手の章に関しては、日本では個人で使う事が殆どないので いまひとつ親近感がもてないが、それ以外はとても興味深く読めた。 詐欺というのは昔からあるが、現代の方が詐欺師にとってははるかに楽な世界である、 というのは、なんとなく逆に考えていただけに目からうろこだった。映画「キャッチミー...」のアバグネイル本人が現代詐欺テクニックをレクチャーしてくれる。偽造小切手や紙幣は日本人には普段馴染みがないと感じるが偽造カードやATM詐欺の話になるとそのハイテクさに恐怖してしまう。一方、古くからあるローテク詐欺を著者は「不屈の手口」という。夜間金庫に行くと「金庫は故障しています。預金は警備員にお預け下さい」という張り紙がしてある。となりに警備員の制服を着た男が立ち「すいません、金庫は故障中です。預金はここに入れてください。私は銀行の者です。」アバグネイルは十代の頃にこれをやり一時間に3万5000ドルを集めたという。知ってしまえば子供だましと思える手口に人々は騙され続け、これからも詐欺は... | ||
ラス・ヴェガスをブッつぶせ!ベン・メズリック ¥ 1,995 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
ラス・ヴェガスをブッつぶせ! | |
| 映画「ラスベガスをぶっつぶせ」の原作である。 カードカウンティングと呼ばれる配られていないカードを計算で割り出し、プレイヤー側が勝つ確率の高いゲームで大金をかけるやり方である。 個人のディーラーに対して、チーム戦で挑むやり方だ。 囮が初心者や酔ったフリをしてカードを消費していく、シュー(残りのカードが入ったBOX)の残りが少なくなると確率と統計でプレイヤー側が有利になる事がある。 親は17以上までカードを引かないとゲームが成立しないので、残りのカードが分かっていれば、親は3枚目で確実にドボンと22以上になって負けになる勝負が生まれる。 こういった勝つ確率が高い勝負を計算で割り出し、ここぞとタイミングを見計らって大金を賭ける。 ただ、カジノ側も最近はカメラで監視しているので簡単では無い。その点との勝負はスリルに満ちている。 真似したくても出来ない。 娯楽ノンフィクションとして極めて優秀な1冊。他の方も書いておられるが、兎に角面白い! 翻訳の巧さも感じられる。自分たちが数学的に有利な状況に成った時に、仲間の合図で次々に大きく張るCountinger。 本来的にはラスベガスのカジノサイドが... | ||
9・11生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言ジム・ドワイヤー ケヴィン・フリン ¥ 1,890 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
9・11生死を分けた102... | |
| 膨大なインタビューと解析から導き出された力作。 ツイン・タワー崩壊の映像を見るだけでは分からなかった、タワーに何が起きていたかを、実感させる良書です。 衝突した航空機の被害を直接受けなかった階では、平然とエレベーターが稼動しているような巨大な建築物が、進捗的に崩壊していく様を、生存者の証言やタワー内からの通話記録から描き出しています。 画像から受けるイメージとは異なり、次第かつ着実にタワーに被害が拡大して、やがて崩壊する事が納得できます。 この本によって、爆発物による制御崩壊とかいうタワゴトは、完全に否定されたと思います。 その意味合いでも、稀にみる良書です。テレビニュースやドキュメンタリーで 報じられている内容に止まってしまっているのが残念。 また、これは仕方のないことなのだが、登場人物名が カタカナで次から次へと登場してきて非常にわかりにくい。 見たままの映像を、ただ文章にしただけのように思えてしまう。 もしかして、翻訳者の腕がないだけ? 英語のままなら、素晴らしい内容なのかも・・。本書が出るまでの三年という時間は膨大なデータの重ね合わせと、 起きた事を冷静に見極めるために要し... | ||
御巣鷹の謎を追う -日航123便事故20年-<DVD>米田憲司 ¥ 1,886 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
御巣鷹の謎を追う -日航1... | |
| この本の終りのほうで著者は言う。 航空会社も行政も口では「安全」を強調するが、 その実態は「事故が起こるまでは安全」という 表現をしたほうが当たっているのが実情である。 そして、この本はこの判定が正しいことを示すために書かれた、といっても過言ではない。 日航123便。圧力隔壁の破壊が原因とされた航空機事故。しかし、その結論にいたる過程で一体どれだけの事実が事故調査委員会によって黙殺されてきたことか。何も明らかにされていないことを明らかにすることによって、日本政府の航空行政の危機を指摘する良書。一押しです。資料としてDVDを付けたのは評価できるが、出来が悪い。 現場の記者としての目線でいいことを書いているのだが、文章力不足。 当時の日航、自衛隊を突っ込むが、著者自身の偏見。 資料をよく調べ上げているが、真実がわからない。 結局、資料集としての価値はあるが、ただの資料の寄せ集め。今から20年前、1985年8月12日18時56分、日航ジャンボ機JAL123便は、長野・群馬県境の群馬県側山中に墜落した。しかし墜落現場の特定すらその日のうちには出来ず、4名の生存者(いずれも女性)が... | ||
カラシニコフ松本仁一 ¥ 1,470 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
カラシニコフ | |
| まずは、カラシニコフとは何か? 映画やテレビで銃撃戦を見たことがあるなら恐らくその銃の中の最低でも一つはカラシニコフ銃だろう。そしてその銃を作った人物がカラシニコフ氏で、1947年に彼が最初に作った自動小銃をAK−47と言い、後に改良モデルがいくつも出る。「扱いやすくて壊れにくい」「小さな大量破壊兵器」とも言われ現在でも世界で最も使われている銃だ。この本のタイトルはカラシニコフ本人ではなくこの銃について書かれている。 内容はアフリカを中心に戦争と貧困の問題を「世界で最も有名な銃」であるカラシニコフを通じて掘り下げている。ミハイル・カラシニコフ本人のインタビューも載っているという所がポイントでもある。 日本ではありえない様な状況がたくさん盛り込まれているのだが、その原因の一つが、 「銃は人を殺しもするが、なければ金や命を奪われる」 「自分が生きるためには奪わなければならない」 「銃を売って学校へ行く金を手に入れたとしても撃ち殺されては何もかも意味がない」 という意識が紛争地域に根付いていることだ。そのせいで経済発展が進まない、結果貧しいままで略奪の繰り返しという悪循環から逃れら... | ||
犯罪被害者の声が聞こえますか東大作 ¥ 1,995 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
犯罪被害者の声が聞こえますか | |
| 知り合いの東さんの本をはじめて読みました。まさに、この取材をしている最中に時間をともにしていたと思うと驚きです。 たくさんの犯罪の本を読んできましたが、確かに被害者、あるいは被害者の家族は取り残されている。そして、全く、反論の余地はない。マスコミがとびつくようなキャッチを与えられるといくら反論しようが、残ながら何が真実なのか分からなくなってくる。民事訴訟を起こすと、お金が目的なのかという側面がどうしても付きまとう。この本で、犯罪被害者の本当の叫びを知る事ができた。 現在、犯罪被害者に対する法的整備が整いつつある。間違いなく、その動きの支えとなったのが、東さんだと分かった。最後の、官僚を動かす努力はなかなか読み応えがある。立場は変わっても、東さんの今後の世界的な活躍を日本から祈っています。 近年の凶悪犯罪はまさに理由なき犯罪が多い。そうだからこそ、犯罪被害者になぜ被害にあったのかを知る権利は大きくなるものと思う。もし、自分が同じ立場になったら...そんなことも考えさせられる本であった。この本の長所 1、とりあえずのゴールである犯罪被害者等(家族や遺族も含むから)基本法成立に向けてま... | ||
信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのかジョン・クラカワー ¥ 2,625 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
信仰が人を殺すとき - 過... | |
| 「神の命令」で妻を殺したある意味<敬虔>で<熱心>な宗教家と、それを取り巻く共同体や彼らの論理に迫るルポタージュ。 454ページで、しかも上下二段組み。この字数を読み切るのは大変だが、これだけの枚数をかけて然るべき、深みのあるルポタージュだ。 最初の数章では、多妻婚を頑なに維持するモルモン原理主義、そしてアメリカ中西部に散在するそのコミュニティの実態が暴かれてゆく。警察・司法すらまともに機能しないという“治外法権”が、超大国アメリカに現在も存在する事実に、読むものは(特に日本人は)少なくない衝撃を受け、告発本かと見まがう。 しかし後半からは彼らの“屈折した”正義感がどのように産出されるのかが次第に明らかにされ、この書の目的が単なる「異常性の告発」ではないことがわかる。 誰の心にもある独善性が<唯一絶対の神>と結びついた時にどうなるか? “神と対話しているはずの毎晩の敬虔な「祈り」も、単なる自己暗示や自己陶酔になりかねなのでは・・”という恐怖にさいなまれた経験のある人は、是非、読んでほしい良書。 「信じ過ぎる」って恐ろしいですね。この本は、ひとつひとつの事例にていねいに向... | ||
警察裏物語北芝健 ¥ 1,260 通常24時間以内に発送 ★★★ |
警察裏物語 | |
| まあ、誰かも書いてるけど、暇潰しにはなった。 警察にする批判や、裏話があるのかと思いきや、 そんなこと知ってるよ!的なことがづらづら。 途中で読むのをやめようかと思ったくらい。 それから、著者は名らしいが、私は知らない。 面白い人らしいが、私は知らない。 そのせいか、書かれ方が『俺様って!』的な書かれ方で 読んでてイライラする。そんなにあんたは偉いのかよ。 だったら本当の裏事情、本に書いてよ!って感じ。 つまらないの一言。星を付けたくなかったくらい。読む前に気をつけたいのは、ここでいう裏とは、表=正義、裏=不正ではない。 表=表面=一般社会から見える部分、裏=そうでない部分=内側である。 不正を知りたくて、読むとなんだと思う本かもしれないが 内側を知りたくて、読むとなるほどなるほどと思わされる本である。 したがって、内容は、正義感の強い警察官の話からそうでない話まで バランスがよい。 したがって、特にこの本を読んで考えさせられるということはなく あぁ面白かったなとして、それで終わる。そういう内容である しかし、一貫して、作者の正義を愛する心と警察を愛する気持ちが 貫かれているのが、... | ||
麻薬Gメン捜査ドキュメント ガサ!小林潔 ¥ 1,365¥ 377 ★★★★ |
麻薬Gメン捜査ドキュメント... | |
| 麻薬取締官として活躍した方の事件簿です。生の体験を本にしているために臨場感が伝わります。防弾チョッキをまとってガサ入れに臨んだり1週間をまるごと張り込みに使ったりなどです。現場を知っている著者だからこそ薬物の恐ろしさ人間のもろさ、薬物をやめられない身内をどうするかなどの様々な経験が語られています。麻薬取締官としてガサ入れなどのハードな面もあると同時に取締官として逮捕した人が小林さんの説得により麻薬に関する情報を提供者になるなど人と人の心の交流も描かれています。まさに、小林さんの麻薬取締官としての人生を締めくくる一冊になっています。 | ||
真説 光クラブ事件 ―東大生はなぜヤミ金融屋になったのか―保阪正康 ¥ 1,680 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
真説 光クラブ事件 ―東大... | |
| 「ヤミ金融」は、正確な表現ではない。これは、2000年以降にハッセイした犯罪者的金融業者を指すのであるから。 光クラブの実体は、現在のヤミ金融とは違う。しいて言うなら、出資法違反の高利貸しということになろうか? この事件については、従前、「アプレゲールの戦後の退廃が生んだ特殊な犯罪」というくくられ方をして来た。しかし、著者は、丹念に関係者の証言や資料に当たって、一種の「天才」が犯罪者に陥っていく過程を描こうとしている。 しかし、「東大生」「三島由紀夫とお同い年」「ヤミ金融という現代の犯罪の当てはめ」という前提事実を作ってしまったために、どうしても牽強付会の部分が出てきてしまい、「真説」かどうか真偽のほどが分からなくなってしまった。 残念。☆1つ減点 本の出来不出来は置いといて、この事件、この「山崎」という人物が非常に「現代的」であると言う点に引っかかった。 例えば、山崎の女性観、女性との関係は例の首輪男に酷似している。共通点はマザコンってことだろうけど、“ビジュアル系のニヒリズム”とでも言った薄っぺらで自己中心的な仕草までソックリだ。 東大生起業家ってあたりは六本木ヒルズ族... | ||
オウム-なぜ宗教はテロリズムを生んだのか-島田裕巳 ¥ 3,990 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
オウム-なぜ宗教はテロリズ... | |
| オウム真理教の地下鉄サリン事件とは何だったのか? 著者は、麻原彰晃の人生形成を丹念に拾い上げ、そしてオウム神仙の会、オウム真理教、宗教法人の認証を受けるまでの過程を一つ一つ、積み重ねている。それを読み進めることにより、私たちは、オウム真理教の歩を知ることができる。 なぜ、あのような事件を起こすに到ったのか? 自分たちを、そして信者を守るための教義は、外部(世間)から自分たちを守る壁へと変化し、やがてその壁でもある教義の解釈は、麻原彰晃や教団幹部たちをがんじがらめに縛りつけ、救いがなく出口もない世界へと閉じ込めてしまう。そこには、もちろん光はない。 オウム派とマスコミに叩かれ、攻撃された著者は自己弁護することなく、オウム事件を、客観的で冷徹に追い続ける。 ただ、一つ危惧すべき点は、オウム真理教、麻原彰晃が構築し、設定したシステム通りに修行すれば、クンダリーニを覚醒させ、神秘体験を経験することができるのではないか、という期待を抱かせてしまう危険性が本書にはあると思う。そのため、星4つとしました。 一連の事件の経過、オウムの教団としての発展の歴史、教義の詳しい解説など... | ||
ディープ・スロート 大統領を葬った男ボブ・ウッドワード ¥ 1,850 通常3〜5週間以内に発送 ★★★★★ |
ディープ・スロート 大統領... | |
| ウォーター・ゲート事件が明るみに出たのは、義憤に駆られたFBI副長官が危険を 顧みずワシントン・ポストの記者に謀略を匿名でカミング・アウトしたという単純な 図式ではないことが分かりました。他のレビューではウッドワードのヒューマニズムを 賛美するものが多いのですが、アメリカの権力とマスコミの関係は911直後の大本 営報道にも見られるように密接な繋がりがあります。 本書にも触れられているのですが、事件発覚前に当時FBI長官のフーヴァーの 死がありました。本来であれば副長官であるフェルトが臨時であったとしても 長官につくのが(フェルトにとっては)筋というものでした。しかし当時の大統領 ニクソンはFBI外部のパトリック・グレイをフーヴァーの死後26時間10分後長官代理に 任命しました。グレイはニクソンの永年の忠臣でした。FBIの業務については習熟 しているとはいえず、フェルトのさまざまな提案にも耳をかさず、勝手に決めたことを 局内の満場一致で承認したとウソの発表をしたりしていました。さらに司法省から 若い部下を呼び寄せて自分を蔑ろにされていると感じたのでしょう。 事件発覚の背景には... | ||
淳 それから土師守 本田信一郎 ¥ 1,365 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
淳 それから | |
| 犯罪被害者は、何故かくも苦しまなければならないのか!?人生の不条理に悩みます。 加害者は、淳君だけでなく、その家族をも殺したのです。その重い十字架を、 加害者は一生背負って生きなければ、真に更生したとは言えません。 少しづつ再生への道を歩み始めた遺族の方々の心に、平安が戻る日が来ることを 祈ってやみません。加害者の両親の身勝手な手記と同時に読む。 事件からもうだいぶ経つ、と思っているのはやはり関係ないからであって、被害者家族にとって、このような痛ましい事件はいつまでもいつまでも消える事も癒される事もないんだなと実感。 自分も親と言う立場になったので、余計にも子供をなくすとはどれだけつらいかを想像するだに、何とも言えない気持ちになった。 本当に、加害者は更正したのか?更生施設で表面上だけかもしれない危うい更正を受けて社会復帰出来るなんていいのだろうか?そして、被害者は何故これほどまでに、事件以外の事で多く苦しみ傷つき、負担がかかるのか。 「償い」と言う意味と行動について、改めて考えさせられた。 | ||
ブラックリストなんて怖くない吉田猫次郎 ¥ 1,470¥ 399¥ 2,135 ★★★★ |
ブラックリストなんて怖くない | |
| 知りたいけど知ることができなかった、カードやローンのブラックリストの謎が、この本で全て解けた。どうすればブラックリストに載るのか。載るとどうなるのか。全てが理解できた。もう無闇に恐れることは無いだろう。 ブラックリスト人口は今も急増中であるという。それも、真面目な人が止むに止まれぬ事情でブラックになることが多いそうだ。著者はそのような人達に希望を与えて、積極的に再起を図ってほしいと切望している。 やや専門的で、素人には理解しにくい部分があることも否めないが、ブラックリストの話にとどまらず債務整理についても詳述しているところは親切である。この一冊で多重債務の解決法の大部分は理解できるだろう。この程度の情報なら本を読まなくてもネットで調べれるのではないかと思いました。しかしそれを探す時間はけっこうかかります。ネットの情報では信頼性があるかどうかを見極めるのも大変です。著者はHPを使っていろいろと債務整理などの情報を公開していますし、この道のプロであることは間違いありません。一読する価値は充分にあると思います。 | ||
狭山事件鎌田慧 ¥ 2,310 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
狭山事件 | |
| 本作品も他の鎌田氏の作品同様、丹念な調査の上に書かれており、その点は評価できる。 しかし、この事件の真犯人が不明である以上、またドキュメンタリーの体裁で書かれた書物である以上、初めから終わりまで石川氏の冤罪を証明することに終始した論調には疑問を感じる。時にはこじつけとしか言いようのない論法も見られる。 また、こうした姿勢が行過ぎて、被害者の遺族に対して無礼であろうと感じられる記述も散見される。 この狭山事件は単なる未解決事件ではなく、いつの間にか同和問題に置き換えられてしまい、このためにより真実が見えにくくなってしまっている側面がある。 鎌田氏が真のルポライターであるのならば、このあたりに切り込んでほしかった。 狭山事件は一種のアンタッチャブルの問題、触れることがタブーの問題となってしまっているという残念な状況がある。 こうした状況を打破しなければ、この事件の真の解決は無いように思える。 残念ながら本書は突破口を開く一冊には到底なり得なかった。 恥ずかし乍ら、この年(何歳なの)になって当重大事件の詳細を知る事が出来ました。本書で5冊目になるのだが狭山事件解決への大きな2つの流れ... | ||
警察内部告発者・ホイッスルブロワー原田宏二 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
警察内部告発者・ホイッスル... | |
| 元北海道警察釧路方面部長である著者が綴った懺悔の告白書。 知らない人は知らない警察の恥部の数々を赤裸々に語っている。 軍隊に例えると分かりやすいのだが、著者は敵の軍艦を沈めたり、敵兵を多数葬ったりというよりはそのほとんどを内勤幹部として平穏な事務処理仕事を勤め上官の機嫌を損ねないように減点主義の陥穽を潜り抜けノンキャリアとしてはほぼ最高のポストを獲得した人である。 実際に現場で命を張っていたのではなく、どんな馬鹿な上司の命令であってもそれを反対することもなく現場に押し付けていたというスタンスの人だ。(反対すれば左遷降格の憂き目にあっていただろう) 退官、そして年金を確保してからの行為とはいえ、個人的利益の観点からすればマイナス 面のみ多いかつて美味い汁を吸っていた人間としての告白は大変な勇気、そして各個たる信念が要ったであろう。その決断には素直に敬意を表したい。 警察組織の最大の問題点はキャリアを含めて幹部に対するチェック機能が全く働いてないという1点に尽きる。他省庁にはいる”大臣”という重しも警察にはないためシビリアンコントロールといった言葉もここでは意味を持たず実態... | ||
誓い チェチェンの戦火を生きたひとりの医師の物語ハッサン・バイエフ ¥ 2,940 通常24時間以内に発送 ★★★★★ |
誓い チェチェンの戦火を生... | |
| ノンフィクションですが翻訳も良い為か、物語としても非常に引き込 まれる内容で、初めから終わりまで一気に読み終えました。 普通このような戦時下においては、自分の命を第一に考え「如何に逃 げるか」を考え行動するものですが、「負傷者がいれば、誰であろうが 如何なる状況であろうが治療するのが医師である。」という「ヒポクラテス の誓い」を己の信念として貫き、他人の為に自分の命を投げ出す行動を 取ったバイエフ医師には、尊敬の念などと簡単に言えない「人間としての あるべき生き方」を教わった気がしました。 もう一つ大事な事として、戦後生まれの私に「戦争というもの現実に 対する想像力」、つまり先日のレバノン戦争においても、この本にあ るような軍隊によるクラスター爆弾などを使った、残虐で故意的な民 間人攻撃・無法状態での虐殺・強姦・略奪・・等、文字にするのも気 が引ける様な事や、バイエフ医師のような方が多数いるという想像力 が養われた事です。 今日本は北朝鮮や中国脅威論、政府によるメディアコントロールもあ り、急速に右傾化してます。それが「民間人レベルでの戦争の現実」 を見据えた上でなのかは疑問が... | ||
巨大化するアメリカの地下経済エリック・シュローサー 宇丹貴代実 ¥ 1,785 通常24時間以内に発送 ★★★★ |
巨大化するアメリカの地下経済 | |
| 世界的ベストセラーになった『ファストフードが世界を食いつくす』の著者が、今や70兆円にまで膨らんだ米国の地下経済の実態に迫ったのが本書。ポルノ市場や不法移民など、私たちが普段耳にすることのない、アメリカ経済の闇の部分が実に生々しく描かれています。筆者は、自由主義の原則が、政府によって「恣意的に」適用されることが、結果として地下経済を大きくする考えています。道徳的に間違っているという理由だけで厳しく取り締まわれたため、巨大な闇市場ができてしまったマリファナ。不法移民による、巨大な闇の労働市場なくしてはもはや成立しないカリフォルニア州の農業などなど、その実態はきわめて酷い。自由主義という理想が、一部の企業の方便として使われたためにこうした悲劇が起きたと筆者は論じています。自由主義という美名の下に行われている不正義を告発した本書。市場万能主義が抱える矛盾について考えさせられる一冊です。 これは「経済」書と呼ぶにはお粗末だし(著者は経済学者でもない)、「地下経済」と呼べない少なくとも半世紀以上はアメリカ社会においてサブカルチャーとして根付いているような現象などを、一人称を抑え気味にした文体で... | ||
女犯 ~性犯罪ドキュメント~宇野津光緒 ¥ 1,575 通常3〜5週間以内に発送 ★★★ |
女犯 ~性犯罪ドキュメント~ | |
| 著者は日本の各地で性犯罪裁判を傍聴してきたらしい。 エピソード1。「妻子あるエリート商社マンが次々に東南アジア系ホステスをレイプ。その動機は?→エリート氏が東南アジア出張時に女を買った際、スキンをつけずにやり、前の男(黒人)の精子を日本に「持ち帰って」妻とセックスしたらその黒人の子供ができて家庭崩壊したから。」・・・。全部実話だって。 普通のひとが読んだらドン引きもいいところだが、この調子のほんまかいなのストーリーのオンパレード。怖いものみたさ・勇気のある方に。 | ||
西武を潰した総会屋 芳賀龍臥 狙われた堤義明平井康嗣 ¥ 1,050¥ 1 ★★★ |
西武を潰した総会屋 芳賀龍... | |
| 真実を掘り起こしているのが、12万部という大ヒットを記録している理由でしょう。 警察の代理人と化した自称ジャーナリストによる他の本がどれだけ陳腐な内容かを、この本は黒ヤギと呼ばれた総会屋の人生と言葉で思い知らせてくれました。 警察が天下りを送り込むために、無実の黒ヤギを利用したことが説得力のある筆で描かれています。 この本を書いたジャーナリストさんは本当の意味で権力に屈することなく、書籍のなかでただ黒ヤギの無実を訴え、そして証明してみせています。 12万部を超えるベストセラーになったのは、こうした作者の姿勢が読者に共感を与えているからなのでしょう。 今年の最高傑作です。 筆者の名前は堤義明が逮捕されるだいぶ前から評判になっていたので読んで見ましたが、内容は噂以上のものだという印象です。 この筆者が週刊金曜日という雑誌で、総会屋に取材をするなかで西武グループと堤を追い込んでいって逮捕につながりました。 西武を潰したのが総会屋というよりは、西武を潰したのはこの筆者の功績だといえるのではないでしょうか。 リクルート事件などに匹敵する調査報道の雛形であるという、筆者とこの本に対する評判... | ||